今就いている仕事のこと

僕がうつ病を発症したのは18のとき。それから、主治医先生のすすめで医療系の資格を取って病院に就職した。若いころは仕事が面白くてバリバリ仕事をした。


なんか年を重ねるごとに人と関わるのがいやになってきているというか苦手になっている気がする。


うつ病は悪化と回復を繰り返して続いてきた。治ることはない、それは主治医先生からも言われている。そういう意味では躁うつ病といったほうがいいのかもしれない。リーマス200だけ続けて飲んでいたほうが安定してるし、4年前、容態が悪化して違う病院に紹介で入院されたときは、双極性障害という診断がついた。


4年前に入院してから、医療系の仕事は辞めた。リハビリ出勤を何度も行なわせてくれたが、1日たった2時間でも続かなかった。患者さんがいると緊張する。手が震える。自分でも何やろうとしているのか分からなくなるときがある。何を話していいのか分からない。医療系の仕事はコミュニケーションをとることがほぼ必須。これが何年かでも出来ていたのはどうしてだろう?今考えると不思議である。自分の技術も磨いていたから自信があったのかもしれない。


4年前、退院してから障害者手帳を取得して就労支援施設へ通った。福祉的就労でわずかな工賃をもらいながら就活をする。僕は、医療職への復帰は自信がないので、障がい者枠であまり人と関わらない仕事を探していた。今の仕事は物流の工場で製品を仕分けする仕事。もの相手で人とコミュニケーションをとることはあまりない。支持された仕事を黙々とこなす単純作業。賃金は最低賃金。交通費は出ない。今は週3日、1日約5時間働いている。


これじゃあ、家計の足しにもなりゃしないと思っている。お金が欲しい。普通にそう思う。生活保護にはなりたくない。否応なく生保で生活されている方には申し訳ないが、生保になるのは僕にとっては屈辱的だ。低所得者が優遇される各種のセーフーティーネットに支えながら生きる日々。


これからは今の仕事で勤務時間を増やして最終的にはフルタイム非正規、不本意非正規を目指したい。そこから、正社員に上がらなくていいから、時給がそれなりになってくれればいいなあと思っている。同一労働同一賃金までもっていきたい。


主治医先生は医療系の資格を勿体無がる。その仕事に就けば家計も安泰だし。でも、自信がない。対人緊張とそれによって受けるストレスでうつ病が悪化するかもしれない。今までリハビリ出勤で失敗続きだったから、ホント自信がない。今就いてる仕事で生計が立てられれば最善である。

ジプレキサが怖くて飲めない

僕は訳あって、2ヵ所精神科にかかっている。


以前にも書いたが、このところ、うつの波は安定している。


うつの波が安定していると、やっぱり、対人緊張が強いことを精神医療で何とかしたいという思いが強くなってくる。うつで具合が悪いとそれどころではない。


1ヶ所目の精神科医はいわばメインでもう主治医先生とは20年以上の付き合い。
2ヵ所目はセカンドオピニオン的に処方内容や薬についての疑問など聞いたりして利用している。セカンド医とでもよんでおこう。


2ヶ月ぶりにセカンド医の診察。
うつの波は安定しているので、やはり、対人緊張を少しでも薬で緩和することが出来るかということを聞いてみた。
「うーん、決め手となる薬はないんだけどねえ~、まあ、人によりきりで処方しながら様子を見ているよ。」とのこと。
「じゃあ、主治医先生の処方に影響が出ないように、寝る前に緊張が和らぐ薬を出してみる?」ということで、ジプレキササディス2.5mgという薬が処方された。


ジプレキサ。。。太る、血糖値が上がる可能性があるということはなんとなく知っていた。さらに、インターネットで調べてみる。


調べるうちになんか怖くなってきた。


イーライリリー社のHPの中に医療関係者用であるが、ジプレキサ製品Q&A  というページがある。その中に気になることがいろいろ書かれている。


Qジプレキサ投与中の高血糖/糖尿病の発現頻度は?


A統合失調症の国内特定使用成績調査(ジプレキサ特別調査、安全性評価対象例3753例)において、耐糖能異常に関連した副作用は149例(3.97%)に認められました。そのうち、高血糖は77件(2.05%)、糖尿病は13件(0.35%)認められました2)。


2) 西馬信一 他. 臨床精神薬理 2008: 11(6): 1107-1124.


うーん・・・3.97%って多いのか少ないのか分からない。


Q高血糖が発現する機序は?

A現時点で不明


Q体重増加の機序は?

A現時点で不明


Q体重増加と食欲の関連性は?

A相関性はなく、食欲増加がなく、体重増加する可能性がある。


とにかく分からないことだらけで、食べなくても体重増加することもあると。


さらに、オランザピン服用患者の一部で認められる、体重増加を伴わない脂質異常症や糖尿病の原因について、オランザピンがインスリン分泌を制御する膵β細胞のアポトーシスを引き起こしている可能性があることを、京都大学大学院理学研究科教授・森 和俊氏らが明らかにした。と。


食べなくても体重が増えるし、体重が増えてなくても脂質異常が起こるとか糖尿病になるとか。


僕には怖すぎて飲めないと思った。


結局、セカンド医に電話してちがう薬に変えてもらった。


僕は、以前うつ病の治療でセロクエルという薬を飲んでいたことがあるが、過食が止まらず体重が急増して今もその体重のままになっている。メタボ親父。なかなか脱することが出来ない。


セロクエルとジプレキサは太る薬のツートップだと思っている。


ジプレキサの福音を受けている人も多いと思う。でも、僕はデメリットがメリットを上回りそうだったので飲むのをやめた。


代替薬で対人緊張にいい影響が出るといいけど。




手術後初出勤

 手術後初の仕事の日。


 傷が痛みはしないか?体力的にもつだろうか?


 なにより、会う人会う人に「ご迷惑をおかけしました」と言い続けなければいけないのが憂鬱と言うか緊張して出来るだろうか?そんな不安を抱えながら出社した。


 対人緊張が強く、コミュニケーションが苦手で、無口な自分。その中でも、僕は自分から話しかけることをとても苦手にしている。話しかけてくれて何か話す分にはそんなに苦痛は感じない。自分の方から質問したり何か話すべき状況が苦手。


 一言言うまでは緊張していた。周りの人々は総じて温かく迎えてくれた。Yさんも「大丈夫ですか?」と気遣ってくれ、Kさんも「久しぶりだね〜」と笑顔で迎えてくれた。


 そんな人々に開口一番「ご迷惑をおかけしました。」と頭を下げた。


 緊張したけど言うべきことは言えたので結果良しとしていいのかな。


 仕事の方は、そんなに疲れなかったし、傷が痛むこともほとんど無かった。


 仕事の終わりに、Yさんが「今日1日働いてみて体調の方はどうでしたか?冷えなかったですか?」と声をかけてくれた。


 Yさん優しい!ぼくとつな印象だが、優しさが垣間見えた。